淀媛神社は、鞆の港の西側・明神岬の上にひっそりと鎮座する沼名前神社の境外社です。ウバメガシに覆われたその小さな磯山から眺める鞆港の景観は眼福で、頼山陽も褒め称えたといいます。
この神社の祭礼は旧暦7月7日(現在は8月第1土日)に行われ、瓦屋組(平1)・中組(平2)・田之平(平3)が各々3体の神輿を担ぎだします。
境内を発ち、中組、荒神社、田之平の広場で神輿を投げるように廻すことから、「平の投げ神輿」と称されていました。
祭礼の前日、「祭り団子」作りに大わらわ
鞆の浦の「淀姫神社例祭」は俗に「ダンゴ祭り」とも呼ばれていて、家々の台所ではお団子が作られます。
もち米とうるち米を半々に混ぜ、蒸籠で蒸したものを木臼で搗いて小さな丸餅状に。そしてその中央を指で窪ませ餡を詰めて、はい、平独特の祭り団子のできあがり。
◇お団子は親戚縁者にも配ります
子どもたちの大切なお役目―七夕飾り
鞆の浦の「淀姫神社」の例祭は七夕と重なります。そのため、子どもたちには七夕の飾りつけという、楽しい仕事が任されます。
松の若木や赤提灯で飾り付けられた往来を練り歩く神輿を見物し、淀媛神社を参拝。その翌朝、七夕の笹は平港の波止から海に流されます。
◇七夕とも結びつきの強い淀媛神社の例祭です
渡御・還御祭(淀媛神社例祭)の物語
渡御・還御祭(淀媛神社例祭)の関連情報
渡御・還御祭(淀媛神社例祭)の基本情報
2012年8月5日 公開
場所 淀媛神社
日程 8月第1土・日曜日
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