鞆の浦の『お手火祭り』は、「鞍馬の火祭り」(京都・由岐神社)、「那智の火祭り」(和歌山・熊野那智大社)と並ぶ日本三大火祭りのひとつに数えられおり、その起源も中世以前にさかのぼると言われています(起源不詳)。

盛夏、沼名前神社に太鼓が響き渡り、厳粛な祝詞が奏上されます。そして、火打ち石で起こされた神火を大手火(お手火)に移し、氏子衆がそれを担いで、大石段を上へ上へ—火を神聖視する原初の感覚を、今に伝える灼熱の祭典です。

重さ150kgのお手火を担うのは神社の氏子衆

青竹と神木・天木香樹(むろのき)で作られるお手火は、重さ約150kg。燃え盛る炎を担いで、氏子衆は頭に水をかけられながら熱に堪え、雄々しく拝殿を目指します。
参拝者はこの神火を小手火に移し、家庭に持ち帰り、家内安全を祈念。厄除けの護符とします。

◇150kgもの大手火 氏子衆の勇壮さは必見です

たくさんの人ひとヒト―鞆の火祭りは熱気の渦

当日は多くの人々が勇壮な鞆の浦の火祭りを観ようと、沼名前神社に参集。境内には屋台も建ち、熱気が渦巻きます。
江戸時代、祇園市と呼ばれたこの火祭りは、海上安全の信仰を集め、鞆の港は漁船で溢れ返りました。往時の漁師町の活気を現代に伝える夏祭りです。

◇にぎわう沼名前神社境内―夏にふさわしい活気です

お手火神事の基本情報

2012年7月5日 公開

場所 沼名前神社

日程 2017年7月8日(土)

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