「ふいご」は鍛冶の際に使われる送風機で、鍛冶職人たちはふいごを大切に思ってきました。そのため、鉄工業の祭を全国的に「ふいご祭り」(たたら祭り)といいます。

鞆の浦は古くから潮待ちの港として栄え、奈良時代には船具類の鍛冶が発達。江戸時代には鉄工業は鞆の浦の中心産業になっていました。

福島正則は、1601年に鞆城を再普請し城下町を作る際、鍛冶職人を城の北側に集め、鍛冶町としました。その中心にあるのが鞆鍛冶の氏神を祀る小烏(こがらす)神社なのです。

前日祭 そのほのぼのとした縁日の雰囲気がたまらない

前日祭には小烏神社やその境内にある天目一箇神社は参詣者でにぎわいを見せます。お祭と言っても決して派手なものではなく、ご祈祷と抽選くじがあるくらいのものですが、夜店も出て、まさに縁日といった雰囲気。
このほのぼのさがたまりません。

◇ぶらりと気軽に覗いてみたくなる―そんなお祭りです

効験あらたか―お供え物のみかん

当日祭には、神官が祭壇を祈祷します。お供え物のみかんを食べると、風邪やはしかにかからないと言われています。
また、ぜんざいを食べ、セイゴ(すずきの稚魚で出世魚)やまる餅を供える習慣もあります。

◇お供え物のみかんを食べて、冬でも鞆っ子は元気、元気!

ふいご祭りの基本情報

2016年12月5日 公開

場所 小烏神社(福山市鞆町後地)

日程 12月第1土曜日(前日祭)・日曜日(当日祭)

その他境内社・天目一箇神社

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