1598(慶長3)年に創建された臨済宗の「正法寺」。京都の東福寺派・守意を開祖とした400年の長い歴史を持つお寺で、江戸時代には朝鮮通信使の常宿としても利用された名刹です。境内のお堂には、鞆町の信者により寄進された十六羅漢像が安置されていますが、実はもうひとつ、隠された十六羅漢があるのです。それが、奥座敷にある十六羅漢の屏風絵です。この水墨画は、鞆の絵師・門田勝人さんの筆によるもの。ふたつの十六羅漢、ぜひ鑑賞したいものです。また、お寺の鬼門の北方には、毘沙門天も安置されています。
愛嬌あるお地蔵さまの居るお庭
正法寺のお寺には、個性あふれる可愛いお地蔵さんが、たくさん並べられています。頬寄せ合ったり、万歳したり、ほんとうに愛嬌があります。ご住職が各地を回って集められたとのこと。
枯山水の閑雅な庭に、水琴窟の音がカララララ…と鳴り響きます。
◇可愛らしい表情のお地蔵さん―見ていて飽きません
願いが叶えば、思うつぼ
お寺の玄関前には壺があります。その名も「思うつぼ」!この中には、「多羅葉(たらよう)」という葉っぱが入っています。葉の表面を棒でなぞると文字が刻みつけられるという、特殊な葉っぱです。
昔、紙と筆の代わりに使われたもので、これが“葉書(はがき)”の語源だという話。願いを書いて壺に入れると、叶うって?それじゃあ、試してみようか!
◇ご住職の遊び心溢れる「思うつぼ」、そのネーミングに思わずにんまり
正法寺の基本情報
2012年7月24日 公開
住所 広島県福山市鞆町後地1008
料金 境内無料
お問い合わせTEL:084-982-3106
その他・臨済宗
・毘沙門天
・十六羅漢像
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