鞆は海運の発展と共に栄えた港町。かつては多くの仲仕が船積荷物の陸揚げや積み込みなどに従事していました。重たい荷物を肩に担ぎ、積み荷を運んだ力自慢の仲仕達は祭礼の場などで、力石を使ってその力と技を競いあったようです。差し上げた石には名前が刻まれ、神社に奉納もされました。鞆の津には「東濱・港濱・西濱」の仲仕組合があり、互いに競い合っていたことが知られています。

仲仕達の誇り、ここにあり!なんと石の重さは230kg!!

沼名前神社に20個、住吉神社に3個、奉納されている力石です。すべて花崗岩製で楕円状を呈し,重さは61貫(230kg)から32貫(118kg)と様々で、石には重さと奉納者名などが刻まれています。製作年代のわかるものは5個あり、天保15年(1844年)から安政5年(1858年)までの年号が刻まれています。

鞆の津の力石の基本情報

2017年4月20日 公開

住所 沼名前神社・住吉神社

お問い合わせTEL:084-928-1117(福山市役所 文化振興課)

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