遠音近音に鞆の音ひびく

2012年8月13日

Photo:Nipponia Nippon

夏休み、こんなお宿に泊まってみたいですね☆



『汀邸 遠音近音(みぎわてい をちこち)』さん、です。なんとも、夜の似合う門構え。うん、きれい。



さて、この写真ではちょっと見にくいかもしれませんが、銅色の壺の胴体には、ある文字が刻まれています。

—「鞆津 籠藤」。

これ実は、『遠音近音』さんの前身の旅籠屋(宿屋さんのことですね)の名前なんです。



この「籠藤」には、江戸時代にオランダ人医師・シーボルトが訪問し、十返舎一九も利用したといいます。

また、昭和の世では井伏鱒二が定宿としていました。



その由緒正しいお宿が現代に甦ったのが、この『遠音近音』さん。

さすが、鞆の浦! さまざまなところに歴史が積もっているんですね。





【 広島県福山市鞆の浦

  —きれいな鞆色の町並みを飾る 『写真の物語り』 】