鞆の浦の古刹(こさつ)に、 ひっそりと佇む、追悼碑
2013年5月7日
Photo:Nipponia Nippon
さまざまな歴史留める、鞆の浦の古刹(こさつ)に、
ひっそりと佇む、追悼碑—。
瀬戸内の要港・鞆の浦にあって、
よく時を留めている、臨済宗「小松寺」。
その境内にある「琉球司楽向生碑」の、
あたたかい逸話—。
江戸時代、琉球王国は江戸幕府に対して、
慶賀使・謝恩使を派遣していました。
その際に、瀬戸内の要港たる鞆の浦にも、
琉球使節団は、寄港。
しかし、寛政の「江戸上り」の際に、
楽師の向生が、鞆港にて、22歳の若さにして、
その命を、病で散らしてしまいます。
そして、この追悼碑が、
福山藩によって建てられて—。
鞆の人びとや福山藩が、琉球使節団を、
あたたかく迎え入れていたことがわかる、
エピソードですね。
鞆の懐は、やはり、深く、あたたかい—。