お弓神事は勇壮な伝統行事

2016年2月9日

Photo:Tomohiro Fujii

毎年2月恒例の伝統行事「お弓神事」
鞆の浦で毎年楽しみにされている
年頭行事「お弓神事」。
矢を放って一年の悪鬼を祓い、
無病息災を祈る格式高い神事です。
第十四代・仲哀天皇の后である神功皇后が、
『稜威(いづ)の高鞆』(弓を射る時に身に付ける武具)を
奉納したという故事に由来します。
会場となる沼名前神社で多くの人々が見守る中、
弓主を後押しする「ねーろたねろた」のお囃子が響き、
厳かに神事は執り行われます。
張りつめた空気の中、
2月の寒気を切り裂きながら
美しい軌道を描く一矢。
感嘆の声を上げる人々。
いよいよ一年が始まったなあと、
感慨深い気持ちになる風物詩です。